アカツクシガモ羽休め 大和村
2020年04月10日
奄美大島で珍しい渡り鳥のアカツクシガモが飛来している。大和村思勝の環境省奄美野生生物保護センター前にある池の周りで9日、羽を休める姿が見られた=写真。
アカツクシガモは全長63~66㌢。全身がオレンジ色で頭の色が白っぽい。ユーラシア大陸中部で繁殖し、一部が中国や朝鮮半島で越冬する。日本には冬鳥としてまれに飛来する。
NPO法人奄美野鳥の会によると、奄美大島では2008年12月に奄美市笠利町の大瀬海岸で記録がある。大和村の個体は首の黒い輪の模様から雄とみられる。昨年12月8日に同センター職員が飛来を確認。約4カ月間、同センターや大和川周辺で目撃されている。
近くに住む大町博之さん(71)は「もう帰る時期と思い、毎日見に来ている。珍しい渡り鳥が見られてうれしい」と笑顔を見せた。野鳥の会の高美喜男副会長は「渡りの季節は大型連休ごろまで続く。珍しい鳥が見られることもある」と話した。