名瀬港に珍客 コモンヤドカリ上陸 ほら貝含め30㌢
2020年10月04日
奄美市の名瀬港で3日早朝、20センチを超えるほら貝を背負った大ヤドカリが見つかった。海に生息する「コモンヤドカリ」とみられ、上陸するはずのない珍客の来訪に現場からは驚きの声が上がった。
発見したのは名瀬港運㈱の勝久修さん(51)。ヤドカリは、ほら貝を含めると30センチほどの大きさで、午前4時半ごろ、ボーディングブリッジ(搭乗橋)の下辺りにいたという。「ほら貝が落ちてるな、と思ったら動いたので驚いた」と振り返った。
奄美海洋生物研究会の興克樹会長(49)によると、コモンヤドカリはもとから大きくなる種。夜間に活動し、国内では奄美や沖縄、南日本で見られ、ダイビング中に遭遇することもある。
興会長は「陸に上がることはない。釣れることもないだろうし。なぜそこにいたのか…」と話した。
ヤドカリは奄美市名瀬の奄美海洋展示館に引き取られ、展示されている。