輪禍防止啓発ポスターを製作 徳之島高校美術部
2020年12月29日
子ども・教育
【徳之島総局】徳之島高校美術部(平野良光顧問、部員7人)はこのほど、希少野生動植物の交通事故を防ごうと、徳之島地区自然保護協議会と共同で啓発ポスターを制作した。オビトカゲモドキやトクノシマトゲネズミなど島内に生息する12種類の希少野生生物のイラストが描かれ、ドライバーに注意を呼び掛けている。
アマミノクロウサギなど有名な希少動物だけでなく、認知度の低い野生生物も知ってもらい輪禍防止につなげようと、同協議会が7月に同美術部へ希少野生動物のデザインを依頼。卒業生1人を含む11人は協議会から提供された写真などを参考に、手書きやコンピューターグラフィックなどでデザインを仕上げた。
ポスターのテーマは「足元の命に配慮できる優しい運転を!」。A2サイズ200枚、A4サイズ5000枚を制作し、官公庁やホテル、レンタカーなど観光関連事業所を中心に配布する計画だ。
同協議会の美延治郷会長は「最近はクロウサギの観察で山に入る観光客が増えている。山中にはクロウサギ以外にも多くの希少な動物がいることを知ってもらうことで、自然保護活動につながる」と期待を寄せた。
同美術部の平野顧問は「生徒のデザインが成果物となるのは、今後の励みにもなりありがたい」、中原孝(16)部長は「ポスターを見た人は周囲に気を配って運転をしてほしい」と述べた。