泥と柳で染めたハンカチ交換 大勝小(龍郷町)と泰明小(東京都)
2020年12月05日
子ども・教育
龍郷町の大勝小学校(佐東忠仁校長)で4日、東京・銀座の泰明小学校とインターネットのテレビ会議システムを使った交流授業があった。両校の5年生を対象とした恒例の取り組みで、今年度3回目。9月の交流授業では泥染めと柳染めのハンカチをそれぞれ作っており、この日は互いに贈り合ったハンカチを手に感想を伝えた。
両校の橋渡し役は、大勝小の卒業生で、和装販売店を展開する銀座もとじ(東京都中央区)の泉二弘明代表取締役。同社は1998年から泰明小で柳と泥を使った染色体験の授業を行っており、2008年に大勝小に柳の苗木を寄贈。当時の児童が校内に植樹した。テレビ電話を使った交流授業は17年から続けている。
両校の児童はテレビ電話がつながると、届いたハンカチを掲げたり手を振ったりしながら「コロナ禍で大変な時にハンカチを作ってくれてありがとう」「元気で頑張って」などと言葉を交わしていた。
大勝小の郡琉愛さん(10)は「授業を通して地元の良さを知ることができた。泥染めのハンカチも気に入ってもらえてうれしい。柳染めのハンカチは模様がかわいいので大事に使います」と話した。