島内の専門家と意見交換 徳之島高
2020年05月29日
子ども・教育
県立徳之島高校(立石賢二校長、生徒261人)で28日、2年生84人を対象とした少人数対話型の座談会「ソクラテスミーティング」があった。観光や文化、食、自然などの分野で活躍する島内の専門家9人を招き、グループ単位で意見交換し、各分野の課題解決へのヒントを学んだ。
同校では前年度から、生徒の探究能力育成を目的に「総合的な探求の時間」に取り組んでいる。今年度は「我が島への貢献」をテーマに、約70時間かけて各分野の課題解決策を検討し、12月には発表会も計画している。今回の座談会は専門家の意見を今後の探究活動に生かそうと企画した。
生徒は約10人のグループに分かれ意見交換した。徳之島の観光プランの立案や知名度向上について、講師を務めた徳之島町地域おこし協力隊の川口明さんは「観光のターゲットをどこにするかが重要。インターネットに頼らずに地域の情報を集め、既存の観光資源と組み合わせてみては」とアドバイスした。
ポイ捨てや海のごみについて意見を交わした普通科の豊島優真さん(17)は「死んだウミガメの体内から多くの海洋ごみが発見された写真を見て、ごみは捨ててはいけないと再確認した。学んだことを今後の探究活動に生かしたい」と話した。