瀬戸内町推進協「艦艇配備、基地拡充を要望」
2018年12月04日
政治・行政
瀬戸内町自衛隊基地対策推進協議会(会長・鎌田愛人瀬戸内町長)の鎌田会長らは3日、防衛省で岩屋毅防衛相と面会し、海上自衛隊奄美基地分遣隊(瀬戸内町古仁屋)への艦艇配備と基地拡充を要望した。岩屋防衛相は「南西地域は日本の守りの最前線。瀬戸内町への陸上自衛隊警備部隊の配置に理解をいただき感謝している。海上自衛隊の艦艇配備と基地拡充については検討したい」と答えた。
鎌田会長は「1997年2月に奄美基地分遣隊の特務船『むずき』が乗員25人と共に引き揚げ、隊員数は20人と激減している。代替艇配備を要望しているが、配備されず今日に至っている」と経緯を説明。
その上で「瀬戸内町は地理的優位性に加え、天然の良港に恵まれている。来年3月に予定されている陸自配備の際には、スムーズに運用が開始できるよう地元として協力し、艦艇については海自との統合運用開始を視野に入れ交渉を継続したい」とも述べた。
瀬戸内町節子では現在、2018年度末の陸上自衛隊部隊配備に向け「瀬戸内分屯地」(仮称)の整備が進んでいる。同分屯地には広域監視や武装ゲリラ侵攻への初動対処、災害派遣などを担う警備部隊約210人が配置される予定。地対艦ミサイル(SSM)部隊を併設し、場外離着陸場や射撃場、弾薬庫などが整備される。
要望には金子万寿夫衆院議員(鹿児島2区)と協議会役員が同行した。