鹿児島も2月下旬接種開始へ
2021年01月16日
政治・行政
鹿児島県の塩田康一知事は15日、鹿児島市の県庁で定例の記者会見を開き、政府が2月下旬に開始を予定している新型コロナウイルスのワクチン接種について、県も同様に2月下旬開始を目指す考えを示した。実施主体となる市町村や医師会に協力を求めていく。
接種の優先順位に関しては、医療従事者を優先して実施するとした一方、「一般の人については、3月か4月か、現時点では見通しが立っていない」と説明。離島や医師不在地域へのワクチン提供については「離島や小規模市町村でのスムーズな接種に関しても、住民にワクチンが届くよう体制を整えたい。他地域との格差がないように取り組む」と述べた。
新型コロナウイルス関連では「警戒基準の指標に照らした現状をみると、ステージ3に非常に近づいている」との認識を強調。ステージ判断に当たっては、医療の逼迫(ひっぱく)度の視点から▽重症患者の病床占有率▽一般患者の病床占有率▽人口10万人当たりの新規感染者数―の3指標を重視する考えを示し、「各指標の数値状況や専門家の意見も踏まえて総合的に判断したい」と話した。
さつま町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが確認されたことについては「今後の発生抑制に全力を尽くす。国内で鶏から人への感染事例が確認されていないことなどを周知し、風評被害抑止も図っていく」と述べた。
同日の定例会見は、今年初めての県政一般会見。塩田知事は今年の抱負として、新型コロナウイルス対策を最重要課題に位置付けて県政推進に取り組む考えをあらためて示した。