国際観光映像祭日本部門で「与論島」がグランプリ
2019年03月18日
地域
日本初の国際観光映像祭(同実行委員会主催)が13、14の両日、大阪府の大阪工業大学梅田キャンパスで開催された。国内外から集まった224作品のうち、与論島の魅力を映した「Yoron Island Japan in8K HDR―与論島」(永川優樹監督)が日本部門でグランプリに輝いた。
映像祭は、海外からの観光客が増えて観光映像の重要性が高まる中、世界の映像技術を学ぶとともに、日本からどのような映像を発信していくかを考える機会にしようと初開催。
海外142作品、国内82作品の中から厳選された54作品をノミネート作品として上映。「映像を使った観光プロモーションのあり方・未来像」をテーマに、専門家らによるパネルディスカッションもあった。
グランプリ作品は、与論町が観光PR用として映像作家の永川さんに制作を依頼。きれいな海岸や海中など自然を中心に文化、伝統、特産品などの島の魅力が約4分間の映像に収められており、審査員から高い評価を得た。
同映像祭ディレクターの木川剛志・和川山大学観光学部准教授は「永川さんはこれまでにも各地で素晴らしい観光映像を撮られてきた。永川さんの技術に加え、与論島の持つ元々の魅力、作品としての素材の良さが見事に融合し、言葉にならない感動を伝えてくれる作品。日本にとっても非常に重要な観光映像」と称賛した。
グランプリ作品は今年10月にポルトガルで開催される世界トップクラスの観光映像祭「ART&TUR」でも上映される予定。
ヨロン島観光協会の町岡安博事務局長は「通常の観光映像と違って紹介文などがなく、映像のみ。それだけに与論島本来の魅力が、海外の人にもしっかり伝わる内容と思う。すでにユーチューブ(動画投稿サイト)でも300万回以上再生されており、受賞を機により多くの人がこの映像を見て、与論に興味を持ってもらえたら」と期待した。