奄美、与論、和泊3市町が地域プロモ大賞に入賞
2019年12月20日
地域
全国の自治体などでつくる地域活性化センターは18日、魅力発信に取り組む自治体を表彰する「地域プロモーション大賞」を発表した。奄美関係では新設の動画部門で与論町が地域活性化センター賞、パンフレット部門で奄美市が楓千里賞、和泊町が地域活性化センター賞をそれぞれ受賞した。
動画部門は156点の応募があり、大賞の宮崎県日向市のほか、与論町を含む5団体が入賞した。パンフレット部門は85点が寄せられ、大賞は大分県豊後高田市。ほか奄美市、和泊町など6団体が入賞した。来年2月7日に東京都内で表彰式が開かれる。
動画部門の与論町の作品タイトルは「Yoron Island Japan in 8K HDR(ヨロン8K)」。美しい海岸や海中などの自然風景を中心に約4分間の映像に収められ、審査員からは「与論島の魅力が余すところなく表現されており圧倒的なインパクト」と評された。
同町は「8K機材を駆使し、旅行者目線で制作した。受賞を機に一人でも多くの人に魅力を感じてもらえたら」と喜びの声を寄せた。
パンフレット部門の奄美市は、特色ある伝統芸能や自然景観などの「一集落1ブランド」をまとめた情報冊子「SHIMA―JIMAN(シマジマン)」を出品。講評では「写真やイラストを大胆に使い、紙面に変化をつけた雑誌風の作りで読み応えがある」と評価された。
同市は「奄美の人が大切にしている暮らし、コミュニティーを伝えたかった。島の内外の人に見てもらえたらうれしい」と受賞を喜んだ。
和泊町の「OKINOERABU SAIGOU GUIDE BOOK~南の島と『西郷(せご)どん』」は、沖永良部島と西郷隆盛の関わりを紹介したガイドブック。審査員は「魅力あふれる南の島に誰からも愛される西郷の歴史を重ね合わせることで、訪れてみたいと感じさせることに成功した」と講評した。
同町は「大河ドラマは終わったが、島の人の西郷さんに対する敬愛の念は変わらない。今後も活用していきたい」とコメントした。