西郷どん奄美大島ロケ始まる
2018年03月15日
地域
1月から放送中のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」のロケが13日、奄美大島で始まった。報道陣向けの公開ロケが14日、奄美市笠利町の薗家の庭園であり、西郷隆盛役の鈴木亮平さんと愛加那役の二階堂ふみさんの共演シーンなどが撮影された。
NHKによると、「西郷どん」の第18~25話は、西郷が奄美大島、徳之島、沖永良部で過ごした時期を描く。奄美大島ロケでは、西郷が1859年から3年間、幕府から身を隠すため、龍郷で暮らした場面などを撮影する。
ドラマで西郷は、主君の島津斉彬が亡くなり、親交のあった僧侶・月照も失った絶望の中、奄美で潜居する。この時期に出会った地元の龍家の愛加那を妻に迎えて、1男(菊次郎)1女(菊草)を授かる。
撮影の合間に鈴木さんは記者会見し、「絶望でやさぐれた西郷が、生きる力を取り戻していく変化を大事に演じたい」、二階堂さんは「愛加那は力強い女性だと思う。島の人にもっと愛されるように演じたい」と意気込みを語った。
撮影に同行する龍郷町の担当者は「ドラマでは、当時の薩摩によるサトウキビ栽培などでの圧政や奄美のヤンチュ制度なども描かれる。『西郷どん』が奄美の歴史や文化をたくさんの人に知ってもらう機会になってほしい」と期待を寄せた。