電動補助自転車の試乗会 観光展開を模索、龍郷町
2021年03月01日
地域
自転車を使った観光プログラムの創出や地域活性化を目指している龍郷町は2月28日、電動アシスト付きスポーツ自転車「Eバイク」の試乗会を開いた。ツアーガイドや宿泊事業者ら約30人が参加して乗り心地を体感した。町は3月1日から町内の観光関係者にEバイクを無料で貸し出し、利用方法や料金の決定に向けて意見を募る。竹田泰典町長は「自転車を活用した観光を通して、龍郷町を全世界へ発信してもらいたい」と期待を寄せた。
自転車を利用した地域振興事業「たつごうサイクルプロジェクト」の一環。総務省の2020年度過疎地域等自立活性化推進交付金(補助率10割、総額997万5千円)を活用し、米国SPECIALIZED(スペシャライズド)社のEバイク9台を導入した。
購入したEバイクは①街乗りやツーリング向けのクロスバイクタイプ②山道に特化したマウンテンバイクタイプ③舗道から悪路まで快適に走ることができるグラベルロードバイクタイプ-の3種類。アシスト機能を使った最長走行距離はいずれも130㌔。
参加者からは「世界自然遺産奄美トレイルを活用した自転車ツアーや自然観察ツアーが展開できる」「民泊と組み合わせて自転車での集落巡りをアピールしてはどうか」などの意見があった。
たつごうサイクルプロジェクト検討委員会の一員で大島高校2年生の隈元莉緒奈さん(17)は、「坂道も軽々と進むことができてびっくりした。山に行くのもいいし、天気のいい日に海沿いを走るのも楽しそう」と話した。
Eバイクは同町浦の島育ち産業館に配備する。完全予約制で、専用ウェブフォームから申し込む。町は当面の間、利用者を町内の奄美群島認定エコツアーガイドと宿泊事業者に限定し、アンケートの回答と走行ルートの提供を求める。
問い合わせは電話0997(69)4526たつごうレンタルサイクル窓口。