自然遺産目指す島をPR 2年ぶりベイスターズ「奄美デー」
2021年07月05日
スポーツ
プロ野球の横浜DeNAベイスターズは3日、東京・明治神宮野球場でのナイトゲームを「奄美デー」と銘打って実施した。2019年まで秋季キャンプを行っていた奄美大島をPRするのが目的。奄美市の朝山毅市長らも駆け付け、同市出身の女子プロ野球選手・里綾実投手(31)=埼玉西武ライオンズ・レディース所属=が始球式を行った。球場の外には奄美市による観光・物産コーナーも設けられ、世界自然遺産登録を目指している奄美の魅力を伝えた。
昨年は新型コロナウイルスの影響で「奄美デー」も中止となったため、2年ぶりの開催。これまで本拠地の横浜スタジアムで実施していたが、東京五輪の準備に入ったため今年は神宮球場で開催した。
試合前、大島紬アンバサダーで歌手のОRICAさんと奄美市国際交流員で2020年紬美人のローズマリーホワイトさん(25)が、大島紬姿でベイスターズの選手に花束を手渡した。ホワイトさんは「アメリカの国技である野球の試合に、私が大島紬を着て花束贈呈を行ったことは感無量です」と話していた。
始球式の大役を託された里投手は「きょうは日本代表『侍ジャパン』のユニフォームでマウンドに上がった。世界自然遺産を目指す古里を誇りに思い、これからも投げ続けたい」と力を込めた。
一塁側内野席に設けられた「奄美スタンド」には、出身者を中心に約280人が詰め掛け、読売ジャイアンツとの好ゲームを楽しんでいた。ベイスターズファンの神奈川県の男性(45)は「コロナが収束したら、奄美をゆっくりと旅したい」と話していた。