稲作などコミカルに演じる 油井豊年踊り 瀬戸内町
2018年09月25日
芸能・文化
旧暦8月15日の24日、瀬戸内町の油井集落(内田百一区長、30世帯56人)で県の無形民俗文化財「油井の豊年踊り」が披露された。紙面(カミメン)姿の踊り手や力士たちが稲作の様子などをコミカルに演じた。前半は雨となったが、祝日開催とあって会場の集落公民館前広場は町内外から訪れた多くの観客でにぎわった。
踊りは12演目で構成。力士らが引き合う綱の間にシシ(異形の者)が割って入り、鎌で綱を3回切る「綱切り」で幕を明けた。女性たちが脱穀する様子を表現した「稲すり」や観音翁の土俵見舞い「ヒギフッシュ」、座頭が川を渡る様子をユニークに演じる「ガットドン」などを華やかに踊った。未就学児―一般の相撲もあり、熱戦に観客から多くの拍手が送られた。
敬老会も兼ねて開催。油井在住の重田俊身さん(79)は「若い人たちが頑張ってくれた。迫力ある踊りと相撲に元気をもらった」と話した。