伝統の30㌔遠行、本茶峠越えに挑戦 大島高校

2019年02月15日

子ども・教育

思い思いのペースでゴールを目指す大島高の生徒たち=8日、奄美市

思い思いのペースでゴールを目指す大島高の生徒たち=8日、奄美市

 奄美市名瀬の県立大島高校(竹井俊久校長)の30㌔遠行大会が8日、同市名瀬―龍郷町であった。1、2年生約500人が参加。小雨と強風の中、生徒たちは部活動の仲間やクラスメート同士で励まし合いながらゴールを目指した。

 

 遠行は心身の鍛錬や体力向上を目的に41回目。コースは同校を発着点に山羊島トンネル、龍郷町の大勝小を経由して本茶、和光トンネルを経て学校に戻る。今回、がけ崩れなどの影響で外していた本茶峠を通るルートを13年ぶりに復活させた。

 

 午前9時15分に女子、同30分に男子がスタート。本茶峠の坂道に苦しみながらも生徒たちはタイムを競い合ったり、友人らと声を掛け合ったりしながら思い思いのペースで歩を進め、全員が制限時間の午後4時までにたどり着いた。

 

 トップは陸上部2年の迫田陽星さん(17)と栄大雅さん(同)の2人。1時間59分のタイムでゴールした。迫田さんは「目標の2時間切りを達成できた。思ったより足の疲れが大きい」、栄さんは「迫田さんとはライバル同士。お互いに励まし合いながら2人でゴールできてよかった」とそれぞれ話した。

 

 1年の瀬戸口優香さん(15)は「長い距離を歩くのは初めて。坂道に苦しめられたけど桜を見て乗り切った」と笑顔を見せた。