八月踊り2題 地域住民が児童に指導 運動会、学習発表会で披露へ 名音小

2021年07月15日

子ども・教育

地域住民らを講師に招いて八月踊りを練習した名音小の児童たち=10日、大和村

  大和村立名音小学校(桑鶴直幸校長)の児童17人は10日、地域に伝わる八月踊りを学んだ。名音八月踊り保存会のメンバーや地域住民ら約20人が学校を訪れ、同校の体育館で一緒に踊りながら児童たちを指導した。

 同校では毎年、保存会を講師に招いて八月踊りの練習を行っている。今年も9月の運動会や11月の学習発表会で練習の成果を披露する予定。

 この日は八月踊り唄3曲を練習し、児童たちが歌や踊り、チヂン(太鼓)のたたき方を教わった。最後は全員で輪になって歌い踊り、締めくくった。

 髙藤陽星君(5年)は「1年ぶりの練習だったので忘れていた。八月踊りは楽しい。しっかり練習して発表したい」と意気込み、川畑美月さん(5年)も「踊っていて最後に盛り上がるところが楽しかった。家でも練習したい」と笑顔を見せた。

児童たちと一緒に八月踊り唄の練習に参加したローラさん(右手前)=14日、奄美市笠利町の笠利小学校

 奄美市笠利町の笠利小学校(岸田さゆり校長、児童54人)でも14日、10月の運動会に向けた八月踊り唄の練習があった。英語授業のため来校していた外国語実習助手(ALT)、ローラ・コワルチャックさん(35)も参加し、文化体験を通じて交流した。

 

 ローラさんは米国・オクラホマ州出身。2018年から笠利町の小中学校ALTとして、毎月1、2回ほど同校を訪れている。今回は偶然、来校日が練習日と重なり初参加。卒業生2人による指導の下、同校で受け継がれる唄「赤木名観音堂」の踊りを体験した。

 

 講師や児童の歌声を聞き、見よう見まねで踊って「楽しかった」とローラさん。米国伝統のフォークダンス・オクラホマミクサーにも触れ「みんなで踊る文化は親しみやすい。子どもたちも元気で上手に歌っていて、また参加したいと思った」と笑顔で語った。