受験率69%、初日下回る 大高会場、トラブルなし 共通テスト本試験終了
2022年01月17日
子ども・教育
大学入学共通テストは16日、理科と数学の試験があり、2日間の全日程を終えた。奄美群島唯一の会場となった奄美市名瀬の県立大島高校では、初日より45人少ない229人が受験。前回約95・5%の2日目受験率(1教科以上)は、約69・0%と大幅に低下した。大きなトラブルはない。新型コロナウイルス感染症や16日未明の津波警報発令の影響で受験できなかった場合は、追試験の対象となる可能性がある。
大学入試センターによると、今回の受験志願者は53万367人(うち県内6248人)。群島内各高校は主に大高会場で、与論高校のみ沖縄県名護市の名桜大学会場で受験した。
大高会場の志願者332人に対する受験率は、初日の最高約82・5%(外国語ほか)に対し、2日目は最高約69・0%(数学①)と低下。いずれも例年の90%台を大きく割り込んだ。コロナ感染拡大などが影響したとみられる。
試験終了後、大高会場から帰る受験生たちは「落ち着いて集中できた」「あまり手応えはない」「(国立大の)2次試験で挽回したい」と悲喜こもごも。緊迫の2日間を乗り越え、安堵(★あんど)の表情も浮かべた。
コロナ感染、濃厚接触や風邪症状のために本試験を受けられなかった場合は、追試を受けられる。追試は29、30日、各都道府県であり、県内は鹿児島大学が会場となる。
大学入試センターによると、16日未明の津波警報発令に関しても、避難指示が出された地域に住んでおり、受験できなかった場合は追試の対象になる。
共通テストの成績は今回、国公私立大や短大など計864大学が合否判定に利用予定だが、文部科学省は各大学に対し、コロナ禍で受験できない志願者にも極力配慮するよう求めている。
本試験の平均点は19日に中間、2月7日に最終発表を行い、受験者本人への成績開示は4月1日以降。