沖高エイサー部が6連覇 高校総文祭県予選、奄美初開催 郷土芸能専門部大会
2021年12月15日
子ども・教育
2022年度の「第46回全国高等学校総合文化祭東京大会」出場校選考を兼ねた「第16回県高等学校文化連盟郷土芸能専門部発表大会」(実行委員会主催)が14日、奄美市名瀬の奄美文化センターで開催された。奄美群島での開催は初。伝承芸能、和太鼓の2部門で、県内9校の生徒約90人が勇壮な演舞、演奏を披露した。伝承芸能部門は沖永良部高校エイサー部が6年連続8回目、和太鼓部門は鹿屋農業高校和太鼓部が2年連続8回目の最優秀賞。両校は全国総文祭の県代表出場校に推薦される。
県高文連郷土芸能専門部発表大会は、高校生による郷土の文化継承を推進し、各校生徒相互の交流を深めることが目的。新型コロナの影響により、会場に集まる形式は2年ぶり。23年度、全国総文祭鹿児島大会・郷土芸能部門が奄美市で開かれることを見据え、今大会も同市で開催した。
伝承芸能部門には、群島内から3校が参加した。奄美高校郷土芸能部は、伝統楽器演奏と島唄の演目「奄美の音色」を披露。徳之島高校藏越エイサー隊は「煌(きらめき)」、沖永良部高校エイサー部は「うむい(想い)」と題し、琉球由来のエイサーを踊った。
沖高エイサー部は生徒20人で、和泊町指定無形文化財「獅子舞」と伝統踊り「正名ヤッコ」、エイサーを組み合わせて物語風に展開。最優秀賞を受け、2年の村上穂乃花部長は「うれしい。全国へ向け、発声を強めるなど全体的に磨き上げていきたい」と語った。
2部門全体の講評として、審査委員長の県教育庁高校教育課、川畑美沙指導主事は▽文化的背景を踏まえた表現を▽少人数でも演出に工夫を▽他校から学ぶことも大切―など改善点を指摘。「熱意は感じた。郷土の文化継承を担い、活動を続けてほしい」と激励した。
大会では各校発表のほか、演出を学ぶワークショップや生徒交流企画もあった。地元開催で、大会運営にも携わった奄美高校郷土芸能部2年、久保ひかりさんは「今年は各校生徒が集まれて良かった。交流できて楽しかったし、学びも多かった」と振り返った。