米陸軍部隊が奄美入り 日米合同訓練控え 奄美市

2021年06月27日

政治・行政

日米合同訓練のため、名瀬港に接岸した米海軍の高速輸送艦「グアム」から搬出される米陸軍の軍事車両=26日午後2時55分ごろ、奄美市名瀬

 陸上自衛隊と米陸軍による共同訓練「オリエント・シールド21」で、陸自奄美駐屯地での訓練が今月末から始まるのを前に26日、米陸軍の地対空誘導弾(パトリオット)部隊が奄美大島入りした。部隊は到着後、奄美駐屯地へ移動。後日奄美入りする陸自中部方面隊の中距離地対空誘導弾(中SAM)部隊とともに、対空戦闘訓練を実施する。

 

 奄美市の名瀬港観光船バースに午後2時40分ごろ、米海軍の高速輸送艦「グアム」が接岸した。陸上自衛隊中部方面総監部によると、同日は沖縄県嘉手納基地所属の米陸軍パトリオット部隊約40人と地上からミサイルなどを迎撃するパトリオットなど計8車両が、奄美大島に入ったという。

 

 観光船バースには米軍艦やパトリオットを一目見ようと、多くの市民が来場。携帯電話やカメラを手に、写真や動画を撮る姿が見られた。

 

 奄美駐屯地では今月末から7月上旬まで数日間、訓練が行われる。米陸軍のパトリオット部隊が奄美大島で展開されるのは初で、訓練には陸自側約40人も参加。日本に侵入した敵の航空機を日米の対空システムで迎撃する想定で、非実射で行う。1日には報道陣への訓練公開を予定している。