時短要請、奄美3市町は23日解除
2021年05月21日
政治・行政
県は20日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、県内5市町の飲食店に要請している営業時間短縮について、奄美市、和泊町、知名町に関しては当初の予定通り23日に解除することを決めた。鹿児島市と霧島市については6月6日まで継続する。県の警戒基準は「ステージ3(感染者急増)」を維持し、感染拡大警報も継続する。(9面に関連記事)
県は7日に警戒基準をステージ2から3に引き上げ、23日まで感染拡大警報を再発令。新規感染者の状況に基づき、奄美の3市町と鹿児島市、霧島市の計5市町の飲食店に対して10日から23日まで2週間、営業時間を午前5時~午後9時とし、酒類の提供は午前11時~午後8時とするよう求めた。
県によると、13~19日の1週間の新規感染者数は▽奄美市13人(人口10万人当たり31・14人)▽和泊町1人(同15・71人)▽知名町2人(同34・74人)。対策本部会議後の記者会見で、塩田康一知事は「感染状況も踏まえ、当初の予定通り解除する判断をした」と説明した。
営業時間短縮に協力した奄美3市町の店舗への協力金支給については、6月1日から申請を受け付ける。受付期間は6月1日から7月16日まで。申請方法などは県のホームページに掲載する。
飲食店の時短要請を継続する鹿児島市と霧島市の直近1週間の新規感染者数は、鹿児島市103人、霧島市43人。塩田知事は、新規感染者数の高止まりなどから「引き続き対策が必要と判断した」と述べた。
県の警戒基準(ステージ)の判断材料となる主な指標のうち、18日現在の最大確保病床占有率は59・5%、人口10万人当たりの療養者数は26・7人で、いずれもステージ4(感染者爆発的拡大)の水準。
県内の感染の現状について、塩田知事は「これ以上の感染拡大防止のため、極めて重要な局面。県民一丸となった感染防止対策を」と述べ、県外との不要不急の往来自粛や基本的な感染防止策の徹底を訴えた。