e―サイクルで島巡り 新年度から本格実施へ 喜界町
2022年02月13日
政治・行政
喜界町は環境文化型国立公園の魅力を伝える観光メニューとして「e―サイクル(電動アシスト自転車)を活用した滞在型ツアー推進整備事業」を進めている。5日、e―サイクルのオープンツアーがあり、エコツアーガイドやモニターら11人が島内巡りを楽しんだ。e―サイクルを活用したツアーは2022年度から本格的に実施する予定。
同事業は環境省の「国立公園・温泉地等での滞在型ツアー・ワーケーション推進事業」を活用。起伏が少ない喜界島の地形に着目し、電動アシスト自転車を使ってエコツアーガイドらと一緒に島内を巡り、自然や文化など島の魅力を五感で体験できるメニューづくりに取り組んでいる。事業実施に向け、電動アシスト自転車13台を導入した。
5日のオープンツアーでは、参加者がマイク付きのヘルメットを着用し「百之台コース」と「荒木方面コース」の2コースを走行。景勝地のスギラビーチやリュウキュウアサギマダラの集団越冬、城久遺跡群などを見て回り約3時間のツアーを楽しんだ。
ツアーに参加した喜界小5年生の古沼世楽君(11)=湾集落=は「坂道がすいすい登れて楽しかった。手久津久集落の神道は自転車を降りて通った。知らない場所がたくさんあったので、別のコースも行ってみたい」と笑顔で話した。
町企画観光課の担当者は「新型コロナウイルスの影響で観光客も減少しているが、アフターコロナを見据えてe―サイクルを活用したエコツアーガイドという新たな体験型観光メニューを提供し、関係人口の増加や地域経済の活性化につなげていきたい」と語っていた。