「UFOか」目撃相次ぐ 正体は中国のロケット? 奄美大島
2021年07月11日
地域
9日夜、奄美大島沿岸で正体不明の飛行物体の目撃情報が相次いだ。龍郷町安木屋場海岸でウミガメの調査をしていた奄美海洋生物研究会の興克樹会長(50)が、沖合の上空に出現した姿を撮影した=写真。発光する飛行物体の情報は島内各地にいた仲間からも寄せられ、「UFOか」と大騒ぎになった。
興会長によると、9日午後9時5分ごろ、閃光(せんこう)を放つ飛行物体が北北西の空に突然現れた。海面を照らしながら頭上を越え、2分ほどで南南西の山の向こうへ消えていった。手元にあったウミガメへの影響が少ない赤色のライトで交信を試みたが、応答はなかったという。
仲間からの情報で、正体は中国が打ち上げた大型ロケットとみられることが分かった。この日はウミガメの上陸は確認できなかったが、興会長は「真っ暗な浜を歩いていると急に明るくなり、光に包まれたような気がした。貴重な体験ができた」と話した。