三太郎の里オープン 住用町摺勝に観光交流拠点 農水産物販売に観光案内併設 奄美市
2018年06月02日
地域
奄美市が住用町摺勝で建設を進めてきた観光交流施設「三太郎の里」のオープン式典が1日、同施設であった。農水産物の販売や観光案内などの機能も併設した住用地域待望の施設。関係者からは産業や観光の振興、交流拡大に期待の声が上がった。2~3日はオープン記念。先着100人にタンカンジュースを振る舞うほか、アサヒガニのあら汁も販売する。
式典で朝山毅市長は「国、県と連携して取り組む世界自然遺産登録に向け、豊かな自然を有するこの住用地域は大変重要な地域。(三太郎の里が)住用はもちろん、奄美の魅力を発信し、来島者とのふれあいの場としても大きな力を発揮すると期待している」と語り、関係者に協力を呼び掛けた。
2013~17年度を期間とする同市の「森と水のまち住用観光プロジェクト」の一環。内海沿いの国道に近く、「三太郎祭」などのイベント会場として使用される約1万3千平方メートルの市有地内に整備した。建物は鉄筋コンクリート造り平屋で、延べ床面積292平方メートル。総事業費1億3167万円を投じた。
施設内には、地元の新鮮な農水産物や特産品などを扱う産地直売所に加え、観光案内所や休憩スペースもあり、町内外の観光ポイントなどを一元的に紹介する。
産地直売所とカフェを㈲サン奄美(師玉洋子代表)、観光案内所と貸し出し用自転車(レンタサイクル)はNPO法人すみようヤムラランド(満田英和代表)が市から委託を受けて運営する。