安全・安心なまちづくりへ 奄美警友パトロール隊発足

2018年09月14日

地域

大川署長(右)や児童らに見送られパトロールに向かう青パト車両=13日、奄美市名瀬の朝日小学校

大川署長(右)や児童らに見送られパトロールに向かう青パト車両=13日、奄美市名瀬の朝日小学校

 奄美署管内に住む元警察官でつくる「奄美警友パトロール隊」が13日発足し、隊員11人らが同日、奄美市名瀬の朝日小学校で出発式を行った。式には同署員や同校の児童、職員など約700人が出席。子どもや女性を狙った犯罪や交通事故防止へ、安全・安心なまちづくり推進を誓った。

 

 同署によると今年、朝日小学校区では交通事故が減少する一方、児童への声掛け事案が多発している。同署管内で発生した声掛け・付きまとい事案22件のうち、7件が同校区内。同署や地元住民は子どもの見守りを強化している。

 

 出発式で玉井勝郎隊長(74)は「子どもが被害者となる犯罪が全国的に話題になっている。奄美では起こらないよう、警察での経験を生かし、警戒活動を展開したい」と決意を語った。

 

 奄美警友パトロール隊は、奄美署管内で17番目の防犯ボランティア団体。大川隆則署長は「子どもたちが事件や事故に巻き込まれないよう見守りをしてほしい」と同隊の活動に期待を寄せ、児童には「交通ルールを守ってね」と呼び掛けた。

 

 パトロールに当たるのは、隊員14人と青色の回転灯を装備した車両(青パト)5台。奄美署管内5地区(奄美市名瀬、同市住用町、同市笠利町、大和村、龍郷町)で、通学路に重点を置き、不審者の警戒や交通安全の呼び掛けなどを行う。

 

 式では、奄美署のマスコットキャラクター「カケルくん」も登場し、不審者から身を守る防犯標語「いかのおすし」を紹介した。