待ちに待った食品到着 8日ぶり 船便再開 奄美大島

2021年07月27日

地域

名瀬港に入港した臨時便の荷降ろし作業=26日、奄美市名瀬

 台風6号の影響で鹿児島本土―奄美群島―沖縄を結ぶ航路の欠航が長期化していたが、奄美大島の名瀬港に26日、8日ぶりに鹿児島からの臨時便が入港した。生鮮食品などの供給が再開され、住民からは安堵(あんど)の声が聞かれた。

 

 臨時便は午前7時ごろ、名瀬港に入港。港内は生活物資などが詰まったコンテナを船から降ろす運送業者や乗船、下船客などで混雑した。

 

 臨時便は名瀬港と那覇港にのみ寄港。喜界、徳之島、沖永良部、与論の各島には27日に鹿児島発の下り便が入港する予定。

 

 奄美市名瀬のグリーンストア入舟本店では、臨時便で運ばれてきた牛乳や野菜などが午前10時ごろから店頭に並び、待ち受けていた買い物客たちが競い合うように商品を手にしていた。

 

 グリーンストアの里綾子社長(43)は「8日も船便の入荷がないのは、これまで記憶にない。商品が届いて本当によかった」とほっとした表情。来店した60代女性は「欠航の間は家族の食事の準備が大変だった。きょうは肉や野菜を買えたので大丈夫」と笑顔を見せていた。