石田さんにアカデミア賞 社会・文化の発展に貢献 全国日本学士会

2022年02月17日

地域

アカデミア賞を受賞した石田秀輝さん(左)と妻の亜子さん(提供写真)

知名町在住の東北大学名誉教授・石田秀輝さん(69)が、国内外の文化や社会、国際交流の各分野で功績のあった人を表彰する全国日本学士会主催の2021年度「アカデミア賞」(社会・文化部門)を受賞した。動植物や自然の営みに学び、自然のすごさを賢く生かす〝ネイチャーテクノロジー〟の提唱や、心豊かなライフスタイルとテクノロジーの在り方を追求する取り組みなどが評価された。

 

石田さんは2014年から沖永良部島に移住。持続可能な島づくりの実践活動を続け、毎月、島民と議論を深める「酔庵塾」も主宰している。19年からは一般社団法人サステナブル経営推進機構(東京都)理事長も務める。

 

今月5日、京都市のホテルでアカデミア賞の授賞式があり、石田さんは「人生は思い悩み、考えることの繰り返し。僕の過去の経験が賞になったが、受賞した時点で僕は次の悩みに入っている。これからも研究を続け、沖永良部島を持続可能な社会の離島モデルにしたい」などと喜びを語った。

 

アカデミア賞は、1949(昭和24)年に創設され、これまでに松下幸之助氏や稲盛和夫氏などが表彰されている。