大島、初の4強 センバツ出場が有力に 九州高校野球
2021年11月10日
スポーツ
第149回九州地区高校野球大会は9日、鹿児島市の平和リース球場などで準々決勝があり、大島(鹿児島1位)が興南(沖縄1位)を3―0で下し初の4強入りを決めた。来年の選抜大会(春の甲子園)九州代表枠は「4」。今大会の成績が出場校選出の重要参考資料となるため、大島は来年春のセンバツ大会出場に大きく前進した。
大島は三回、大野稼頭央、武田涼雅、中優斗の安打で3得点し、試合の流れを引き寄せた。投げてはエース大野が緩急をつけたピッチングで興南打線を6安打に抑え、完封勝利を挙げた。
3塁側スタンドはこの日も、大島の応援団が埋めた。学校からは吹奏楽部とダンス部、新聞部の部員らが8日夜の定期船に乗って鹿児島入り。奄美ゆかりの音楽演奏などで選手たちを鼓舞した。
4強入りを果たした武田主将は「応援が力になった」と感謝し、「甲子園は自分たちにとって小さいころから憧れの舞台。入部したときは今までで一番弱いチームと言われたが、つらいことも乗り越えていいチームになった。これからの試合、全力で戦って島の人たちに恩返ししたい」と意気込んだ。
準決勝は11日に同球場であり、大島は有田工業(佐賀2位)と対戦する。
大島は2014年の選抜大会に21世紀枠で初出場。来春の大会出場が決まれば2度目で、初めて自力で出場権を得ることになる。