与論島にも大量の軽石 海底火山噴火の影響か 奄美群島軽石続報

2021年10月15日

自然・気象

与論島に漂着した大量の軽石=14日、与論町の大金久海岸(提供写真)

 【沖永良部総局】喜界島や奄美大島に大量の軽石が漂着した問題に関連し、与論島でも14日、同様の漂着物が確認されていることが分かった。同町によると、漂着物が見つかっているのは島の東側の大金久海岸と北側の黒花海岸。町の海岸清掃スタッフが13日午後2時ごろに発見し、町担当者が14日に確認した。

 

 軽石は、12日までに喜界島の東側や奄美大島の太平洋側などで漂着が確認されている。鹿児島気象台によると、小笠原諸島付近の海底火山・福徳岡ノ場が8月に噴火した影響とみられる。人体への有害性は考えにくいという。

 

 与論町によると、大金久海岸では、米粒大から直径約15センチまでの軽石が大量に打ち寄せられていた。担当者は「他の東側の海岸にも軽石が漂着している可能性はある。漁業や住民の健康に影響があれば、対応を検討したい」としている。

 

 14日、沖永良部島の和泊、知名両町に問い合わせたところ、同様の漂着物の目撃情報はないという。