湯湾岳に雪舞う 浜田さん撮影 奄美大島

2021年01月11日

自然・気象

湯湾岳に舞う雪=9日午前6時16分ごろ、奄美大島(浜田太さん撮影)

湯湾岳に舞う雪=9日午前6時16分ごろ、奄美大島(浜田太さん撮影)

    強い寒気の影響で奄美各地で今季の最低気温を記録した9日、宇検村と大和村に連なる奄美最高峰・湯湾岳(694㍍)で雪が降った。奄美市名瀬の写真家・浜田太さん(67)が夜明け前、雨と雪が混ざったみぞれとともに、ふわふわと舞う粉雪を確認し、カメラに収めた。

 

 大和村名音の登山道入り口に続く湯湾岳の8合目付近で、浜田さんは前夜から車中に待機していた。冷え込みが強まった午前6時すぎ、降ったりやんだりしていた雨が雪に変わったのを確認。道路沿いに並ぶヒカゲヘゴに降る様子を撮影した。浜田さんは「一瞬のことだった。寒い中、朝まで待ったかいがあった」と笑顔で話した。

 

 名瀬測候所によると、9日の奄美市名瀬の最低気温は7・3度。奄美大島では2016年1月24日、名瀬で115年ぶりに雪を観測した。湯湾岳では過去にも雪が目撃されているが、降雪は気象庁の職員が決められた観測場所で確認することが条件のため、正式に記録されていない。